「月にいくつかツイートするだけで広告収入が得られる」という話には、実は細かい計算ルールと参加条件が隠されているんだ。

Twitter（現X）の広告収益分配は、単純なインプレッション（表示回数）ベースじゃない。イーロン・マスク氏が強調しているのは、認証済みユーザーにどれだけ広告を表示したかが分配の鍵だって点（もっとも、実際のテストでは一般ユーザーの閲覧もある程度はカウントされてるみたいだけどね）。

例えば、フォロワー75万人のブロガーが約2万4千ドル（約360万円）の収入を報告しているけど、そのツイートの総閲覧数は21億8千万回にもなる。計算すると、閲覧数10億回あたり約1万ドル（約150万円） ってとこかな。

参加に必要なサブスクリプション

Xプラットフォームには主に3段階の有料プランがあるよ：

• X Basic：月額約3ドル
• X Premium：月額約8ドル
• X Premium+：月額約16ドル

広告収益分配プログラムに参加するには、以下の条件を満たす必要があるんだ：

• X Premium（旧Twitter Blue）または認証組織アカウントであること
• 過去3か月間の累計ツイート閲覧数が1500万回以上（以前は500万回だった）
• フォロワー数が500人以上
• 標準的な手動審査に通過すること

つまり、X Premiumに加入するのが最低条件ってわけ。

収益の計算と対策

Xプラットフォームは広告収益のポリシーを頻繁に変えている。最近の変更点は、広告のクリック数は関係なく、X Premium会員のエンゲージメント（参加度）だけが収益に影響するようになったこと。

これには、有料会員がどれだけ長く投稿を見たか、いいね、ブックマーク、リツイート、コメントなどの反応が含まれる。この変更は、質の低いコンテンツを量産して不正に収益を得る「コンテンツファーム」対策なんだって。

あるクリエイターの話だと、広告収益のCPM（千回表示あたりの単価）は約4セントらしい。

収益を上げるためのポイントは：

• 有料会員の反応を引き出すコンテンツを作る
• 画像、動画、GIFなど、プラットフォームの機能を活用して投稿の質を高める
• 一定のペースで質の高いコンテンツを投稿し続ける

実際のクリエイターの収入例

広告収益はクリエイターによってかなり差があるみたい。先ほどの2万4千ドルを得た例以外にも、フォロワー22万人の認証アナリストは2300ドル（約34万円）の収入を報告している。

一方で、収入が少ないケースもある。過去28日間で8万2千回の閲覧を得たクリエイターは、収入はたったの3ドル（約450円）くらいじゃないかと推測している。

つまり、一般のクリエイターと、もともとファンや閲覧数が多いクリエイターでは大きな差がある。Xの広告収益プログラムは、ある程度の基盤がある人向けってことだね。

参考までに、クリエイター支援の分野でよく比較されるYouTubeは、動画の前後に流れる広告収入の55%をクリエイターに還元している。今のところ、動画クリエイターの収入源としてはYouTubeがトップなのは間違いないかな。